KONTAKT
出典: KONTAKUN for KONTAKT DTM DAW user
KONTAKT(こんたくと)とはNative Instruments社が生み出した、ソフトウェアサンプラーです。サンプラーといいつつも、リシンセシス機能が充実しており、シンセサイザとしての機能も多い。
なお、かつて存在した下位サンプラのKOMPAKTや、ループ専門のINTAKTと名称が似ており、特にKOMPAKTと一見同名であるため、KONTAKTを「koMtakt」としていたり、KOMPAKTを「koNpakt」と誤表記している例がしばしば見られる。 また、KONTACTとする誤記もしばしば見られる。
そもそもなぜ表記がCの「CONTAKT」ではないのかというと、NI社がドイツ企業だからである。
ここでは大・中規模アップデートによる変遷を主に示す。
目次 |
KONTAKTの使い方 FAQ
KONTAKTの利用方法、Tips、操作方法、機能紹介、FAQなどの図入りの解説は「KONTAKT操作解説」の項を参照のこと。
KONTAKT使用時推奨環境
ここでは公式推奨ではなく、独自の推奨環境を示す。
OS
CPUパフォーマンスの点でWindowsのほうが有利だったが、Intel MACになったのでこの限りではない。 資金的な制約がなければ公式対応環境下でのメインメモリ搭載可能量はMACのほうが有利。
Windows環境では公式では対応していないがx64版XPでも一応動作することは当方で実験済み。 一応32bitタスクでも4GBまで利用できるようになるが、DFD動作を行えば現状のライブラリでメモリ搭載量がボトルネックになることはないだろう。2008年の段階でメインメモリを8GB程度までであれば搭載することは容易であるため、モロモロのソフトが対応してくれば実用できなくはないがトラブル対処経験豊富な完全玄人向けであるため安易に手を出すべきではない。
なお、公式の対応環境ではないがWindows Vista x64 でも問題なく動作させることができる。 YAMAHAのSOL同様に互換モードによるインストーラ起動をしないとサウンドデバイスを認識できないが、それ以上の制約はいまのところ確認できていない。
CPU
マルチCPU環境を推奨。 できるだけ上位のCPUが好ましい。 なお、Athlon64X2 4400+程度のパワーがあれば現状では十分なパワーが得られように感じる。
KSPが複雑に組まれている音色や、特に24bitサンプルを利用する場合はIntel Core 2 DuoのE6600よりも上位を使いたい。
主記憶
メインメモリは2GB以上が必須と考えてよい。 ただし、32bitのWindows OSではひとつのタスクが使用できるメモリは2GBの上限あるため、KONTAKTで使用できるのは2GBに限定される。なお、DFDを用いればストリーミングロードするためトータル的に2GB以上使える。
昔のハードウェアサンプラーしか知らない人にとっては意味がわからないかもしれないが、DFDという名前の機能によって随時メモリ内容が必要なものに入れ替わるため、メインメモリに使いたいサンプルが収まっている必要はないわけである。
なお、KONTAKTの最大発音数はDFD使用時にはDFD設定のプリロードサイズ設定で上限が生まれる。 多くのメモリ量を割り当てることで最大発音数も多くなる。
玄人向けの2GB回避策としてboot.ini 3GBスイッチがあるが、これはMS公式であるものの合わせて問題が露呈しているので、上述している通りDFDを使う限り意味がほぼないので手を出さないほうがよい。
(32bit版Windowsにおける2GBメモリの壁を破る)
KONTAKT 3.5によってx64環境が正式に対応になる予定。
HDD
ハードディスクはできるだけ高速であることが望ましい。 DFD利用時のパフォーマンスのボトルネックとなりがちである。 なお、シーケンシャルアクセス速度よりもランダムアクセス速度が要になるのでアクセスレイテンシの短い高速回転タイプのHDDが有利である。
この点を考えるとHDDが比較的低速なノートタイプのパソコンは圧倒的に不利であり、CPUやメモリのスペックがデスクトップ並だとしても役に立たないことが多い。ノートパソコンで主に使用されているHDDは2008年の段階でも5400rpmの回転数しかなく、デスクトップパソコンの7200rpmより大きく劣る。さらに、ノートパソコンで使用されているハードディスクは2.5インチ以下が主流であるのに対し、デスクトップでは3.5インチのディスク径がある。回転角速度と実際のアクセスポイントの線速度の関係からどうしても円の径が長い部分のほうが速度が速くなる。これらはスループット(出力速度)だけでなくレイテンシ(出力遅延時間)にも影響がでる。
ノートの場合は外付けHDDをつけて対応しようとする人も多いものの、残念なことにUSB2.0などのインターフェースがボトルネックとなりデスクトップの内蔵ドライブとは差が大きくつく。外付けするのであれば可能なノートPCはすくないもののeSATAによる拡張が有利である。
また、その他のデータアクセスによるレイテンシ増大を防ぐため、サンプルライブラリをインストールする専用HDDの準備が好ましい。 その上で、RAID0、RAID5,6などのRAID利用によってHDD1台以上の速度を求めることは有効である。 しかし、安価なソフトウェアRAIDではCPUを消費するうえにパフォーマンスがでないだけでなく、環境によっては単体よりも性能が低下する。(詳細は「RAID」参照)
そのため、HDDを複数用意し、RAIDを組むのではなく、サンプルの保存場所を自力で分散することが有効である。 オーケストラライブラリなら同時に利用する楽器が多くなりがちであるので楽器の種類ごとに分散するなどが考えられる。
もっともRAID0、RAID5を用いればファイル保存、インストール時に意識することなく分散できるので、資金に制約がないのであればライブラリ用にRAIDを構築することが好ましい。
なお、2008年中盤以降、シリコンディスクであるSSDの中規模なサンプルライブラリなら十分収まるような大容量なものが比較的安価になってきた。 性能の高いSSDは一般的なディスク回転式のHDDに比べてアクセスレイテンシが1000倍も短く、さらにデータスループットも2倍以上ある。下手にRAIDを組むと早くなるどころかアクセスレイテンシが寧ろ悪化し、ランダムアクセス性能が低下する場合もある。しかし現在でもSSDならばRAIDを組むよりはるかに手軽にかつ安価に理想的なストレージを用意できるのである。もちろん普通にHDDを利用することと比べれば容量対費用の面は不利であるが、数百ギガバイトもライブラリを保持していて、なおかつそれを活用している人は稀である。そのためまだまだ高価で採用はミニノート系統に限定的だがパフォーマンスノートにも採用例が増えてくれば、ノートPCでもHDD部分がボトルネックとはならなくなるだろう。(SSDのサンプルライブラリ用ストレージとしての有効性)
KONTAKT 1系
KONTAKT 1.0
基本機能
- プラグインまたはスタンドアローン毎に最大256ステレオ・ボイス、16パートのマルチティンバル、32アウトプットが可能
- 14種類のフィルタ
- EQ、ディレイ、リバーブ、ウェーブシェイパー等のエフェクトを搭載
- テンポに同期した独特なステップ・シーケンサー、LFO、マルチステージ・エンベロープ
- リアルタイムのグラニュラー・タイム・ストレッチング及びリシンセシス
対応フォーマット
- AKAI S-1000/S-3000
- Gigasampler
- SoundFont2
- HAlion
- EXS
- SDII
- BATTERY
- REAKTOR Map
- LM4
- AIFF and WAV from 8 to 32 bits
KONTAKT 1.1
追加機能・変更点
- マッピング・エディタのゾーン・パラメータ
- マッピング・エディタのEDITメニュー
- MIDI信号によるゾーン範囲の設定
- エンベロープAHDSR
- ステップ・モデュレータ
- フレックス・エンベロープ
- ブラウザ
- デフォルト・ファイル
- インポート
- MIDIリモート・アサイン
- センド・エフェクト
KONTAKT 1.2
追加機能・変更点
- DFDエクステンション
- リリース・トリガ
- キー・アクティベータ
- サイクル・ラウンド・ロビン
- サイクル・ランダム
- 拡大・縮小操作中の、拡大率の表示
- MIDI-CC#7,#10のマスタ設定
- インストール・パス
KONTAKT 1.5
追加機能・変更点
- サポート環境
- ビート・マシーン
- TUNE
- ボイス・グループ
- スライス・アタック
- スライス・リリース
- リリース・トリガ
- 内部トリガ
- ビート・マシーンとスライス分割
- ループ・エディタの高度な編集機能
- SLICE SAMPLE
- EXPAND SLICES TO GROUPS
- MAPPING BASE KEY
- CREATE VOLUME ENVELOPES
- SAVE MIDI TIMING TEMPLATE
- SET GROUP START CRITERIA TO SLICE TRIGGER
- INERN.ONLY(内部トリガのみ)
- タイム・マシーンII
- TR.SIZE(トライジェント・サイズ)
- TR.COPY(トライジェント・コピー)
- CRAIN SIZE
- LATCH/IN-PLACE(SOLO MODE)
- MASTER TUNE
- VSTオートメーション
- ドラッグ&ドロップ
追加対応フォーマット
- REX1,REX2インポート
- EXS24 mk-IIインポート
- Sample Cellインポート
KONTAKT 2系
KONTAKT 2.0
基本機能
- 豊富な付属サンプルライブラリ。(DVD2枚分。フルオーケストラ、ピアノ、ギター、ドラム、各種パーカッション、シンセなどなど)
- 豊富なエフェクトとそのプリセット。(サンプリング・リバーブ、サラウンドエフェクト、EQなどなど)
- 拡張された新しいサンプリングエンジンで、モジュールの発音数の制限(256音)がなくなり、発音数無制限になった。
- モジュールの対応パート数が64パートに。
- デュアルCPUへの最適化によるパフォーマンスの向上(G4,G5)
- サラウンドサウンドへの正式対応(3D soundscapes、最大16チャンネル、サラウンドパナー)
- 5.1(6チャンネル)や6.1(7チャンネル)、7.1(8チャンネル)といった業界標準のサラウンドだけでなく、最大で16チャンネルまでサポート。(3~16) エフェクトもサラウンドで実装可能。 チャンネルルーティングと出力レベル用のインターフェースを備え、サラウンドセットアップをステレオとそん色なくエディットできる。
- Kontakt Script Processor(KSP)の導入(スクリプトの導入、オープンアーキテクチャーによりフルプログラマブルに)MIDIメッセージとコントロールイベントを変換することができる。 アルペジエーターや、ステップシーケンサ、MIDIレコーダー、和音ジェネレータ、仮想のギター、ハープシミュレータ、など、柔軟にコントロールできる。
- あらかじめプログラムされたKSPモジュールを特有のニーズに合わせていくつか用意している。
- 幅広いサンプルフォーマットへの対応(Universal Import)
- 30種類以上のサンプルフォーマットへ対応。追加されたフォーマットは以下の追加フォーマットの節に示す。
付属ライブラリ
DVD1(2層約8GB)
DVD2
- 02 - KSP Instruments
- 03 - Grand Pianos
- Steinway D
- 等等
- 04 - Electric Pianos
- 05 - Organs and Harpsichord
- 06 - Acoustic Drums
- 07 - Electronic Drums
- 08 - Percussion
- 09 - Guitars
- 10 - Basses
- 11 - Synthesizers
- 12 - Loops
- 13 - Surround
- 14 - Banks
- 15 - Multis
追加対応フォーマット
- Battery 2
- Reaktor
- Acid
- Korg Triton
- Akai S-5000/S-6000
- AppleLoops
- Emu EIV/EOS/ESi
- HALion
- Reason
- Roland S5XXX/7XXX
- Kurzweil
- MachFive
- NN-XT
- GigaStudio3フォーマットは対応していなかったが、直後のアップデータで対応。(2.01)
- Kurzweil K2x00、およびEnsoniq ASR-10/EPSのインポートサポート。(2.01)
- .IMG、.ISO、.NRG、および.DMGでディスクイメージのインポートサポート
KONTAKT 2.1
2.1はバグが盛りだくさんであり、かならず2.1.1の導入をしてください。 2.1.1では41のバグ項目が訂正されています。
追加機能
- Instruments reordering in rack.
- Multi-sample import into one instrument.
- New Send MIDI to Outside World option.
- New piano banks.
- KSP: Change_vol function support for while loops.
- KSP: Display engine values and units in GUI.
KONTAKT 2.2
注意事項
KONTAKT2.2については再アクティベーションが必要になる。 なお、2.2からは基本的にService Centerによるアクティベーション方式を用いる必要がある。 「NI Service Center」の項を参照のこと。
ユニバーサル・バイナリ版に関しては「before September 12th, 2006」にアクティベーションした人はオンライン・ショップで購入(Universal Binary update for 29 $/ € 25 from the NI Online Shop.)、「after September 12th, 2006」にアクティベーションした人はアップデータ・マネージャでフリーアップデートとなっているので、マック版の方は要注意となる。 なおKOMPLETE 4ユーザの方は問題なくフリーアップデートになる。
- KONTAKT 2.2.0 Win Update (94.7MB)
- KONTAKT 2.2.0 Mac OS X Update (121.1MB)
変更概要
- 2.2で保存したInstruments, Multis, Banksは2.2以前では読めなくなる(下位互換性の欠如)
- VST接続のCubase/Nuendo上における 2.1, 4.0, 5.0, 5.1, 6.1, 7.1のサラウンドミキサー対応
- ACID, AppleLoops, BeatCreator, REXのループファイルプレビュー
- Battery 3 kits, Battery 3 cells, DR-008, Pulsar STS, RGC SFZのフォーマット・インポート対応
- OSのファイル・ブラウザからのダブルクリック・ファイルロード
- 新モジュラー:Constant, Random Unipolar, Random Bipolar
- KSPコマンド:on ui_updateコールバック、$ENGINE_PAR_RELEASE_TRIGGER、$REF_GROUP_IDX and %GROUPS_SELECTED埋め込み変数、NO_SYS_SCRIPT_GROUP_START and SET_CONDITION()カスタムグループスタートオプション、set_knob_defval(<knob-variable>, <value>)関数によるノブ初期値設定。
- 等
KONTAKT2.2.1
- 再びフォーマットチェンジとされているので、2.2と2.2.1ではフォーマット互換がなくなる様子
- License Serverは互換あり
- スクリプトノブのオートメーション対応に! 普通のノブと同様にドラッグアンドドロップで設定できる。 だたし、ひとつのスクリプトで16個までしか使えない。
- 「 Load/Import 」タブに追加。「Always re-write samples as WAV when Saving」このオプションはあらゆるフォーマットをWAVで保存しなおすことができるものらしい。REX fileなども。monolithで保存するとWAVになっている。「Destination Sample Format」のオプションは無視するようにとのこと。
- ASR-XとEmax IIのフォーマットインポートに対応!
- いくつかのバグを訂正(なんのバグなのかは明らかにされず)
KONTAKT 3系
KONTAKT 3.0
KONTAKT3よりVISTAへ正式に対応した。
32bit対応のみだが、64bit対応については2008年度中に達成するが予定されている。
結局は2009年7月16日付けのアップデータで3.5としてアップデートされた。
あらかじめ33GB分の多ジャンルに渡るサンプルが付属しているため、 何もサンプルを追加で用意せずともある程度は音楽が可能となっている。
対応OS
- OS 10.4.x
- Windows XP (32bit x86)
- Windows Vista (32bit x86)
概要
- 本国の発売:10月1日を予定。NI ONLINE SHOPでの販売開始。
- 新規ライセンス:449ドル、399ユーロ
- KONTAKT2アップデートライセンス:149ドル、129ユーロ
- クロスグレードライセンス:279ドル、249ユーロ
- クロスグレード対象:KOMPAKT, INTAKT, KONTAKT Player versions, 3rd party sample librariesのNI sampler
- 付属サンプル:33GB
- 付属サンプル概要:Band, Orchestral, Synth, Urban Beats, Vintage, Worldのカテゴリで提供
- 動作環境:Mac Universal, Windows XP, Windows Vista
- インターフェース:Stand-alone, VST, Audio Units, RTAS (Pro Tools 7), ASIO, Core Audio, DirectSound
機能
- 作り直されたウェーブ・エディタ:ループ、スライス、エディットをより直感的に。
- サンプル・エンベロープ:サンプル毎に自由にエンベロープを設定可能
- モジュレーション・クイックジャンプ、インストゥルメント・ナビゲータ:操作工数削減
- 18種類以上のエフェクト
- ホストアプリケーションへのMIDIループ・ドラッグ・アンド・ドロップ
- スクリプトスタック
- Quick-Search Function:インストゥルメントの名前などで検索することができる。
- Automatic "Database Update":データベースを自動的に更新する。(パフォーマンスが気になりますね)
- Auto Mapping:サンプル名"Trumpet-f-C1-C1-D#1-110-127.wav"などのルール通りのファイル名にすることでサンプルマッピングを自動的に行ってくれる。
KONTAKT 3.5
- 2008年12月リリース予定→結局は2009年7月16日付けのアップデータで3.5としてアップデートされた。
- ネイティブ64bitソフト化による、32bitメモリアドレス空間からの開放
- DFDのエンジンの改良
- 進化したマルチプロセッサ対応
KONTAKT 4系
KONTAKT 4.0
2009年10月10日 発売
