Digital Audio Workstation
出典: KONTAKUN for KONTAKT DTM DAW user
DAW(どう)とはDigital Audio Workstation(デジタルオーディオワークステーション)の略称である。 DTMにおいて近年はDAWベースの環境が主流となっている。 説明や解釈などはWikipedia:DAWも参照されたい。
近年においてDTMを行うといえば、DAWアプリケーションをPC上で動作させる方式が一般的である。 DAWアプリケーションはMTR機能とシーケンサー機能などを併せ持っており、中には映像との組み合わせも可能となっているアプリケーションもある。
また、CPUの負荷を特定処理(プラグインなど)に限って分担するDSPアウトボードが必須なものもある。
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DAWにおけるDSPとCPUの関係
汎用のCPUとは別に専用のDSPを用いて音声処理を行うことで安定、高速の処理を行う場合がある。たとえば特定のエフェクトやミックス処理を分担する。つまり本来はDSPがなくても処理はできる。
そもそもなぜ専用のDSPを用いようとするかといえば、同世代の半導体によるマイクロプロセッサ(集積回路)においては、特定の処理をするだけならば汎用のプロセッサよりも専用のプロセッサのほうが高性能を容易に実現できるからである。これはグラフィック処理をCPUに代わって担うGPUがいい例であり、特定処理は専用回路で行い高速化しようとする近年のCPU設計思想において見られるヘテロジニアスマルチコア化の考えにもつながる。
DAWアプリケーションが登場して間もないころ(1980年末頃から1990年代初頭)においては、汎用CPUの処理能力が不足しており、CD音質(16bit/44.1kHzサンプルPCM)の処理でさえも十分に行えず(IntelのCPUを例にとればPentium以前のCPUにはマルチメディア演算用の回路が組み込まれていなかった)、そのため専用処理を担うDSPが不可欠であった。
ただし、高性能なCPUが比較的安価に入手でき、一般化、処理能力も十分になった現在においては、専用であり一般に普及もなく、CPUに対して割高となるDSPをあえて使用するのは最高性能を追及するスタジオやプロ、一部の嗜好者などである。また、ItelのCPUを例にとればPentium以前のCPUにはマルチメディア演算用の回路が組み込まれていなかったのだが、MMX Pentiumからはマルチメディア演算用にMMX命令を追加し、その後、SSE、SSE2、SSE3、SSE4とCPUの改良とともにマルチメディア演算用の回路を組み込んでいるため、ソフトウェアがそれを利用するように作られていれば、高速化できるようにもなった。
さらに、こうした状況から数が出ないことによって専用のDSPの製造はリスクが高くなり、それがまたDSPの価格の上昇を招く悪循環ともなっている。そのため、DSPアウトボードによっては専用のプロセッサではなく、汎用CPU(例えばPowerCore)を搭載しているものもある。汎用のCPUを搭載している場合はマルチCPU環境に対して安定性が得られるがアドバンテージが少ない。(厳密にはCPU+DSP用CPUでもマルチCPUなのだが、ここでは便宜上、CPU用途のCPUが複数ある場合のみマルチCPUと呼び、それ以外はマルチプロッサとする)プロセッサ性能と数が同数の場合は論理上の最高性能が同一だからである。同世代の製品を組み合わせる場合で選択肢としてシステムの最高性能を追求する場合は当然DSPアウトボードを追加したほうがシステム全体の性能はあげられ、また、一般的にCPU数を多くする、増設するよりもDSPアウトボードを増設するほうが機構としては容易である。これはDSPアウトボードはPCI、PCI-X、PCI-ExpressやFireWireなどを用いて増設できるのに対し、CPUはマザーボードがもともとマルチプロセッサに対応していなければならないことに起因する。さらにマルチプロセッサに対応するマザーボードはシングルタイプ(1way)に比べて高価であり、場合によってはCPUやメインメモリなど一連のパーツまでも比較的高価なものを要求される。また、マルチCPUを実現するマザーボードはCPU2個(2way)まで対応できるものは個人でも手の届くレベルにあると言えるが、4個(4way)以上となるとマザーボードの価格が一気に跳ね上がってしまう製品しかない。
そのようなことから、費用対効果を重視する場合にDSPアウトボードを利用するのかマルチCPUにするのか、どちらがいいのかは実際にありえる選択肢から厳密に計算しないと決めることはできない。だが、現状ではPCの普及によって量がでることによるスケールメリットなどから、比較的小規模なシステム(2way程度)においては、高価なDSPアウトボードを選択するよりもCPU主体の環境を選ぶほうが費用対効果は高くできる傾向にある。これは一般的に利用されているGPUなどとの大きな違いである。
